K.Y

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新卒採用

コミュニケーションと探究心で切り拓く製品開発
―開発部門の立ち上げから、技術で挑戦し続ける

学生時代は化学系の研究に没頭していたKさん。ひたすら実験と分析に明け暮れる日々を過ごしていた彼が、中川製作所での開発職を選んだ背景には、「人と関わる仕事がしたい」という想いがありました。現在は、本社にて研究開発部に所属し、水戸工場・ベトナム工場での経験を活かしながら、量産化工程の実証実験を中心に担当。営業や製造と連携しながら新たな製品づくりに挑むその姿は、理系的な知見とコミュニケーション力の両方を活かす仕事の醍醐味に満ちています。 



プロフィール

2017年4月、新卒で中川製作所に入社。開発部の立ち上げとともに配属され、以降研究開発に従事。水戸工場にて約2年間勤務した後、半年間ベトナム工場に駐在。現在は本社にて新製品の試作・評価・量産化まで一貫して関わる開発業務を担う。


開発の仕事でも“人と関わる”ことを軸にしていた就職活動

―Kさんは新卒で中川製作所に入社されたとのことですが、就職活動ではどのようなことを重視していましたか?

大学院では化学系の研究室に所属し、主に電気を流す有機分子の合成とその物理的性質に関する研究に取り組んでいました。毎日同じような装置に向き合い、データを取り、仮説を立ててまた試す─そんな繰り返しの中で、自分の中に「社会に出たら、もっと人と関わる仕事をしたい」という気持ちが芽生えました。
そういった想いの中で、就職活動を始めたときに出会ったのが中川製作所でした。選考の過程で、「これから開発部門を立ち上げていくタイミングである」という話を伺い、非常に興味を持ちました。既に出来上がった組織に入るのではなく、ゼロから新しいことに挑戦する機会に関われるというのは、自分にとって大きな魅力でした。
加えて、開発職といっても一人で黙々と研究を進めるのではなく、営業や製造部門と連携しながら進めていくという点も、自分の希望とマッチしていました。「研究で得た知識」と「人と連携して成果を出す力」の両方を活かせる場所だと感じ、入社を決意しました。

―実際に入社してみて、開発部門の仕事にギャップはありましたか?

当初は、もっと実験室にこもっている時間が多いのかなと思っていました。しかし、実際には製造現場でのトライ&エラーが非常に重要です。特に量産化を見据えた段階では、実験室の中だけでは検証は完結しません。現場の設備や工程を理解した上で製品の仕様を検討しなければ、実際に作れるモノにはならないからです。現場の担当者と直接やり取りする機会も多く、工場の機械を前にしながら、「この設定ならこういう不具合が出るかも」といった具体的なやり取りを重ねています。開発というと実験室での検証中心のイメージを持たれがちですが、実は現場と密接につながっている仕事です。
また、素材選定や製品企画の段階では、営業部門や素材メーカーとの打ち合わせも多くあります。そういった点でも、「人と関わりながら進めたい」という就職活動時の想いは、今もずっと満たされています。

知識とひらめきで、お客様の“あったらいいな”をカタチにする開発の業務

―現在の開発業務について、具体的に教えてください。

私が担当しているのは、新製品の試作・評価、そして量産化までの一連の工程です。最初に営業からお客様の要望や市場のニーズを共有してもらい、それをもとに「どうすれば実現できるか」を製造部門と一緒に検討します。例えば、新しい素材を使いたいとなった場合、それを既存設備で加工できるのか、耐久性や印刷特性はどうか、といった点を細かく検証していきます。装置の選定や試作条件の決定、性能評価の設計なども開発の仕事の一環です。たとえば、検査機器の選定では「どこまでの精度が必要か」「どんな異常を検知すべきか」といった観点から調査を行い、導入の是非を判断します。業務は単なるモノづくりではなく、“課題解決型”の仕事ともいえます。

 —この仕事ならではの面白さや、やりがいを感じるのはどんなときですか?

一番面白いと感じるのは、「知識とひらめき」が両方求められるところですね。過去に使った素材や設備の知識をベースにしながらも、問題に対して毎回アプローチは異なります。同じような製品でも、お客様の使い方や要望に応じて設計や仕様は変わるので、自分なりの仮説やアイディアが成果につながると、とても嬉しいです。
例えば、何気なく試した素材の組み合わせが予想外に良い結果を出したときや、ある装置の使い方を工夫したことで歩留まりが改善したときなど、ちょっとしたひらめきが製品の品質や工程の効率に大きく影響するんです。そういった発見があるたびに、「やっぱりこの仕事は面白い」と感じます。そして、何より、自分が関わった製品が市場に出て、それが日常の中で使われているのを見かけたときは、やっぱり感慨深いですね。「自分の仕事が社会の中で役立っている」と実感できる瞬間は、やりがいの大きな源です。

海外拠点での経験が広げてくれた視野

―ベトナム工場でも勤務された経験があるとのことですが、現地での仕事はいかがでしたか?

入社後3年目に、半年間ベトナム工場での実地研修を経験しました。製品の製造現場に密接に関わることで、実験室では得られないような“リアルな量産工程の視点”を学ぶことができました。現地では主にラベル製品の量産ラインに携わり、その後の量産化検証の礎となる知見を培いました。
言葉の壁はありましたが、翻訳アプリを使えば業務上のやり取りには問題ありませんでしたし、現地スタッフもとても協力的で親切でした。今では年に数回、ベトナム出張もありますが、現地との繋がりができているおかげで、非常にスムーズに進められています。英語が得意でなくても挑戦できる海外業務の場があるというのは、中川製作所の魅力の一つだと思います。国境を超えてモノづくりに関われるという点では、理系出身者にとって非常に刺激的な環境だと思います。

時代のニーズに応える“新しい当たり前”を

—今後の目標や、挑戦してみたいことを教えてください。 

現在、紙の使われ方が大きく変わろうとしています。一方ではペーパーレス化が進んでいますが、脱プラスチックの観点では、逆に紙に置き換わる需要も生まれています。そうした変化の中で、開発部門として果たすべき役割はますます大きくなっていると感じます。私自身としては、「これが中川製作所の新しい柱だ」と言ってもらえるような製品、あるいは技術を開発していきたいです。そのためには、既存の延長線上だけでなく、異分野の技術や素材にも積極的にアンテナを張り、柔軟な発想で開発に取り組むことが求められます。 
最終的には、製品を通して「こんな課題も解決できるんだ」と思っていただけるような、社会に驚きと価値を提供できる開発をしていきたいと考えています。 

—最後に、中川製作所への応募を考えている方々へメッセージをお願いします。 

私自身、入社前はプリンターすらほとんど触ったことがないような状態でした。それでも、開発という仕事に関わり、少しずつ知識と技術を身につけていくことができたので、現在のご経験が当社業務との直接的な親和性がなくても、それは全く問題ないと思っています。むしろ大切なのは、「知的好奇心」と「探究心」です。何かに疑問を持ち、深く調べ、自分なりの仮説を立ててみる。そういうことに面白みを感じられる方であれば、当社の開発職はきっと楽しめると思います。他者とのコミュニケーションを通じて、チームで成果を生み出したい方やものづくりの過程そのものに興味がある方は、是非一緒に、新しい当社開発部で価値をカタチにしていきましょう。 

ある1日のスケジュール

8:108:30 - 10:0010:00 - 12:0012:00 - 13:0013:00 - 15:0015:00 - 16:0016:00 - 17:0017:00 - 18:3018:30
出社メールチェック・返信製造部との
ミーティング
昼休憩試作品の
性能評価
営業と新製品関連
打合せ
試作計画試作前の
モックアップ作成
退社

2025.6.23 記事作成

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