T.I

3,000件の求人の中から見つけた1社で
―製造機械と向き合う日々と、社会人としての成長
高校時代に機械系の知識を学び、「モノづくりの現場で働きたい」と中川製作所への就職を決めたTさん。現在は、印刷機・断裁機・特殊加工機といった複数の設備を操作しながら、医療現場を支える記録紙などの製造に携わっています。高校卒業後すぐに社会に出ることを選んだ理由や、仕事のやりがい、そして先輩とのかかわりなど若手社員のリアルな声を伺いました。
今回は、入社3年目を迎えたTさんに、日々の仕事を通して感じたやりがいや、今後の目標について伺いました。
プロフィール
本社製造部 所属。高校卒業後、2023年に新卒入社。輪転印刷機、印刷・切り抜きができる加工機、断裁機など複数の製造機械のオペレーションを担当。入社から約半年で、単独での機械操作を任されています。
3,000件近くの求人の中から見つけた機械オペレーターとしての仕事
—Tさんは工業高校卒業後、新卒で入社されたそうですが、どのようにして中川製作所に出会ったのですか?
高校2年生の5月ごろ、進路を考えるタイミングで、学校に届いていた3,000件近くある求人票に目を通しました。自分の中では、通勤に無理のない距離にあることと、学んできた機械系の知識が活かせる製造業であることを大事にしていたんです。
そんな中で目に止まったのが、中川製作所の求人票でした。仕事内容や勤務形態を見て「ここだ!」と直感的に思いました。実際、製造業の中には交代制勤務の会社も多いのですが、中川製作所は日勤のみで働ける点も、自分のライフスタイルと合っていて魅力的でした。
—最近では進学する工業高校生も多いですが、Tさんが就職を選んだ理由は何ですか?
確かに周りには進学の道を選ぶ友人もいました。ただ、少子化の影響で高卒の就職求人倍率は年々上昇していて、良い条件の会社に出会えるチャンスは高卒の方があると感じていました。「日勤で働けて、長期的なキャリアを築ける会社」「安定した基盤を持つ製造業で、自分の力を発揮できる環境」──そういった軸で探していた自分にとって、中川製作所の求人は理想的でした。早くから実践経験を積めることもあり、迷いなく就職の道を選びました。
―実際に高卒で就職されて良かったなと感じる場面はありますか?
社会に出たことで、「視野が広がった」と実感することが多いです。例えばショッピングモールなどに行くと、当社の製品が使われている場面を見つけられることがあります。日常生活の裏側にはたくさんの人の手があり、その積み重ねが世の中を支えているんだという感覚を持てるようになりました。また、世代の違う先輩とも自然に話せるようになったことで、物事の捉え方や考え方も柔軟になったと感じています。自分の成長を日々実感できていて、就職して本当に良かったなと思いますね。
一人で3台の機械を担当。技術を磨くことで信頼される喜びを実感
—現在の業務内容を教えてください。
今は主に3つの機械を操作しています。一つ目は「輪転印刷機」と呼ばれる設備で、紙がローラーの間を通りながら、インクを転写するように印刷していきます。図工でやる版画のようなイメージで、多色刷りも可能です。穴をあけたり、蛇腹に折る加工もできるので、医療現場で使用される記録紙など、多機能な製品を製造しています。
二つ目は、当社で50年以上使われている歴史のある機械で、印刷と同時に円形や角丸の長方形といった特殊な切り抜き加工をしています。小ロット対応に向いていて、今も現役で活躍しているんですよ。
三つ目は「断裁機」と呼ばれる機械で、紙を指定のサイズにカットする工程を担当しています。ズレなく綺麗に断裁するためには技術が求められるので、入社後は繰り返し練習して身につけました。
—複数の機械を扱えるのはすごいですね。どのように習得されたのでしょう?
入社後、約半年間は先輩のそばでマンツーマンの指導を受けながら機械操作を学びました。指示書を見ながら、スピードも正確性も求められるので、最初は緊張もありましたが、毎日少しずつ慣れていきました。
現在は、一人で3台の機械を任せてもらっています。不安がゼロというわけではありませんが、信頼して任せてもらえているという事実は、とても励みになりますね。もちろん、困ったときはすぐに先輩に相談できる環境があるので、安心して働けています。
成長を見ていてくれる人がいるから、頑張れる
—どのようなときに仕事のやりがいを感じますか?
やっぱり、自分の成長を周囲がちゃんと見てくれていると感じられたときですね。ある時、印刷の仕上がり調整がうまくいって、先輩から「この前できていなかったことができるようになっていてすごいね!」と言ってもらえたことがありました。それが本当に嬉しくて、「もっと上達したい」と思えたんです。また、他部署の先輩からも、「最近頑張っているみたいだね」と声をかけてもらえることがあり、ちゃんと誰かが見てくれているんだなと感じます。誰かに褒めてもらえると、やる気が湧いてきますね。また、断裁機は、お客様ではなく社内の人から紙のカットを依頼されることもあるので、直接「ありがとう」と言ってもらえる機会があります。顔が見える距離で誰かに感謝されるというのは嬉しいです。
—働く環境についてはどうですか?
冷暖房が整った職場で、快適に働けています。休暇もしっかり取れますし、オン・オフの切り替えができる環境です。自分が就職先を探すときに軸にしていた「長く安定して働ける職場」という点では、すごく合っていると感じています。
また、職場の雰囲気もとても良くて、ゲームやアニメの話で盛り上がれる先輩もいます。仕事のこともプライベートのことも、気軽に話せる雰囲気があるので、心身ともに働きやすい環境だと感じています。
―最後に、中川製作所の製造部への応募を考えている方に、メッセージをお願いします。
まず伝えたいのは、「モノづくりが好き」な気持ちがあれば、経験や知識がなくても大丈夫だということです。当社の機械は、学校や他社ではなかなか操作の経験ができないような特殊な機械が多いので、未経験からスタートする社員がほとんどです。でも、先輩たちが丁寧に教えてくれるので、努力次第で必ず技術は身につきます。
また、変化を楽しめる人が向いていると思います。製造の仕事は、他の職種に比べて毎日同じことの繰り返しに見えても、製品の条件はや機械のセット方法は少しずつ違っていて、その都度工夫や改善が必要になります。そういった過程を楽しめる人なら、きっとこの仕事にやりがいを感じられるはずです。
「安定した基盤のある会社で働きたい」「特別な技術を身につけたい」「自分が携わった製品が多くの方の生活を支えている実感を得られる仕事がしたい」――そんな思いが少しでもある方は、是非、中川製作所を見に来てほしいです。若手でも安心して挑戦できる環境が、ここにはあります。
ある1日のスケジュール
8:10 | 8:30 - 8:45 | 8:45 - 12:00 | 12:00 - 13:00 | 13:00 - 13:30 | 13:30 - 15:00 | 15:00 - 15:10 | 15:10 - 17:30 | 17:30 |
出社 | 製造指示書の確認・ 原紙のセット | 輪転印刷機を操作し 医療用記録紙製造・検品 | 昼休憩 | 過去のクレームに 関する勉強会 | 断裁機を使った 製品の製造 | 休憩 | 輪転印刷機を操作し 医療用記録紙製造・検品 | 退勤 |
2025.6.23 記事作成