O.T

物流企業の本社から地方拠点まで、
業界とともに走る営業力
―全国の拠点を駆け、想いを「つなぐ」仕事
体育会のヨット部で培った行動力を武器に、紙への興味から中川製作所に飛び込んだO課長。物流業界に深く入り込み、本社と拠点の声をつなぐ営業スタイルで、多くの信頼を築いてきました。出会いを大切にしながら、若手育成にも情熱を注ぐO課長の歩みには、営業という仕事の本質と、会社に根ざす“人の温かさ”が滲んでいます。
この記事では、中川製作所に新卒入社したO課長のこれまでの歩みをたどりながら、物流業界をメインにした営業のやりがいなどについて伺いました。
プロフィール
1996年4月新卒入社。物流業界にアプローチする営業課の課長。大学時代は体育会のヨット部に所属。就職活動の開始は秋の全国大会後という遅めのスタートだったが、「絵を描くのが好きで紙に関わりたい」という想いから、中川製作所に出会い入社を決意。現在は、物流業界の法人顧客を担当する営業課の課長として、製品提案からメンバーマネジメントまで幅広く活躍中。
「ちょっと変わった子だな」と思って会ってくれた社長の懐の深さ
— O課長は新卒で入社されたと聞いていますが、学生時代はどのように過ごされていましたか?
大学時代は、体育会のヨット部で活動していました。部活動中心の生活だったので、就職活動に本格的に取り組んだのは関東大会が終わった大学4年の秋でしたね。周囲の友人たちはすでに内定をもらっている時期で、自分はかなり遅いスタートだったと思います。
— どのような軸で企業を探していたのですか?
実は、小さい頃から絵を描くのが好きで、その流れもあって「紙」に対する関心が自然と芽生えていたんです。就職活動では、印刷会社や紙を扱うメーカーなど、紙に関連する会社を探していました。大学の掲示板や、就職情報誌を見ながらそういった軸にマッチする会社がないか探していたところ、ふと目に留まったのが中川製作所でした。
―中川製作所に入社を決めた理由を教えてください。
会社のことを詳しく知る前に応募したので、実は最初は少し緊張していました。でも、一次面接でいきなり社長(現会長)が出てきて、「こんな時期に応募してくるなんて、ちょっと変わった子だな」と笑って迎えてくれて。その一言で一気に緊張がほぐれました。そんな器の大きさや人柄の温かさに惹かれて、「この会社で働きたい」と素直に思えたんです。紙に関わることができるという軸にも合っていましたし、あの出会いがなければ今の自分はいないと思います。
本社と全国の拠点をつなぐ、
“物流業界に深く入り込む”営業
―現在の業務内容について詳しく教えてください。
私は現在、主に物流業界のお客様を担当する営業課の課長として活動しています。物流企業というのは、都心部に本社があり、全国に営業所や倉庫などの拠点が広がっているのが特徴です。そのため、本社で方針を伺いながらも、実際に製品が使われる現場、地方の拠点にも自ら足を運んでヒアリングし、現場の声をしっかりと吸い上げるのが当社の営業スタイルです。
―本社の営業担当が全国の拠点にも営業が足を運ぶのは、珍しいスタイルなのでしょうか。
そうですね。多くの企業では、本社担当と拠点担当が分かれていることが多いのですが、当社では一人の営業が本社から全国拠点までを一貫して担当します。これにより、情報の一元管理ができ、提案の質が格段に上がりますし、何よりお客様との信頼関係が深まります。本社では製品の導入方針を伺い、拠点ではその使い勝手や細かなニーズを把握する。両方の声をつなぐことで、本当に役立つ提案ができると考えています。
―印象に残っているプロジェクトはありますか?
三層構造の物流伝票をゼロから企画・提案したときのことは、今でも鮮明に覚えています。物流業界は、お届けするスピードが求められるため、現場の業務効率を支える伝票類には非常に高い要件が求められます。お客様と何度も打ち合わせを重ね、社内の技術陣と調整しながら改良を重ねました。完成したときはとても嬉しかったですね。現在ではその伝票が当社の主力製品の一つになっていて、営業冥利に尽きる仕事でした。
お客様との関係も、チームの成長も
――積み重ねが生む信頼
―入社当初はどんなお仕事をされていたんですか?
入社してすぐの頃は、OEM中心の事業から、最終ユーザーとなる法人様に直接製品を供給する直販の事業にも販路を拡大する過渡期だったこともあり、直販営業を通して新規顧客の開拓営業を中心に行っていました。お客様に電話をして、アポイントを取り、訪問して、提案して。今振り返ると、がむしゃらにやっていた時期ですね。当初は物流業界ではなく、医療・介護業界に対し当社の「ホットル」という人肌の温かい温度で出てくるウェットティッシュの製品を、実際に現場を視察しながら販売していましたね。そんな中で、新規でご契約いただいたお客様が、今でも取引を続けてくださっていることもあります。20年を超えるご縁があるというのは、長くこの仕事を続けてきたからこその財産だと思います。
―現在は課長として、メンバー育成にも携わっているのですよね 。
はい。最近では、若手メンバーも頑張ってくれているので、その姿を見ると本当に嬉しくなります。入社したばかりの頃は、右も左もわからなかったメンバーが、お客様との信頼関係を築き、売上にも貢献してくれている。教えてきたことが形になっていく様子を見ることができることは、管理職として何よりのやりがいですね。
―当社営業職にとって大事な力とは何だと感じますか?
誠実さと好奇心ですね。お客様に対して正直に向き合い、分からないことは素直に聞いて、自分で調べて学ぶ。この積み重ねが、信頼を生みます。物流業界も日々進化していますから、新しい知識を吸収し続ける姿勢が重要です。
偶然の出会いが、自分の未来をつくるかもしれない
―就職活動中の学生さんへメッセージをお願いします
私がこの会社に出会ったのは、「紙が好き」「何となく目に留まった」そんな理由でした。ですが、それが人生の分岐点になりました。みなさんも、業界や職種にこだわりすぎずに、まずはたくさんの会社を見てみてください。思わぬところに、自分にぴったりの仕事が隠れているかもしれません。
―営業職を目指す学生さんに、アドバイスはありますか?
営業という仕事は、ただモノを売るだけではありません。お客様の困りごとを解決する「パートナー」であり、社内と社外をつなぐ「橋渡し役」でもあります。そのためにも、世の中の動きに敏感でいること、分からないことを放置せずに調べる習慣をつけておくことがとても大切です。少しでも興味が湧いたら、是非 当社の説明会に足を運んでみてくださいね。
2025.6.23 記事作成