J.K

“ただ売るだけじゃない”からおもしろい。
紙の新たな可能性を切り拓く営業職
営業といえば、製品を売ることに終始するイメージが一般的かもしれません。しかし、中川製作所の営業スタイルは、単に「売る」だけではなく、製品を「考え、つくり出す」ところまで関わるクリエイティブな仕事です。
今回は、営業主任として活躍しながら、育児休業を取得したJさんにインタビュー。営業職の面白さやワークライフバランス、そしてこれからの展望について伺いました。
プロフィール
本社営業部 主任。人材派遣業界で人員の配置や管理を経験した後、2017年1月、中川製作所に中途入社。現在は主に小売店のお客様に向けて、現場の課題に応じた製品提案を担当する。2024年8月、1ヶ月の育児休業を取得。
将来を見越した転職活動。中川製作所を選んだ決め手は、"働きやすさ・風通しの良さ"だった
―中川製作所に転職されたきっかけは何だったのでしょうか?
前職の前職は人材派遣会社で、主な業務はスタッフの紹介や管理。やりがいはあったものの、ハードワークが続いていました。30歳という節目を意識したとき、「自分の将来は、このままでいいのだろうか」と悩み、キャリアはもちろん、家族や自分のための時間も大切にできる働き方を模索し始めました。
―転職先として中川製作所を選んだ理由を教えてください。
中川製作所に勤める大学時代の親友が、仕事の成果や職場の雰囲気を楽しそうに話してくれたのがきっかけです。学生の頃は物静かなタイプだっただけに、その生き生きとした様子がとても印象的でした。当時、紙業界や中川製作所の事業内容にはあまり馴染みがありませんでしたが、「彼がそのように話す会社なら、自分にとっても新しい挑戦ができる場所かもしれない」と思い、選考を受けてみることにしました。
―親友に背中を押されたんですね。入社を決めた背景や、入社して感じたことを教えてください。
入社前は、新しい挑戦に期待が高まる一方で、「本当に自分に合う環境だろうか」という不安がありました。そんななかで決め手になったのは、面接で社長がかけてくれたひと言です。
面接という場で、どうしてもポジティブな面ばかり伝えようとしていた私に対し、「正直なところ、前の仕事で何が一番大変だった?」と聞いてくださったんです。その一言に、気負わずに話せる安心感を覚え、「この会社なら前向きに仕事に向き合える」と直感しました。
実際に入社してみると、働きやすさは想像以上でした。残業はほとんどなく、休日に仕事の連絡が入ることもありません。朝は子どもと遊んだり、余裕がある日は勤務後にジムで気分転換をしたりと、自分の時間を確保できています。転職時に思い描いていた「ゆとりのある働き方」が、現在の暮らしの中で実現できていると感じています。
ただ売るだけではない。企画に関わるから、お客様の課題解決につながる
―営業部ではどのようなお仕事をされているのですか?中川製作所の営業の面白さについても教えてください。
私は、コンビニエンスストアやドラッグストアなどの小売店を中心に、レシート用のロール紙や商品情報を表示するラベル、店頭POPなど、紙製品を活用した業務効率化や課題解決を提案しています。
中川製作所の営業の面白さは、何と言っても「ただ売るだけじゃない」ということです。お客様の抱える課題やニーズに寄り添い、ときには製品の企画や開発段階から関わるケースもあります。
―製品を企画・開発するのは、一般的な営業のイメージとは少し異なりますね。
そうかもしれません。当社の営業は、まずお客様のもとへ足を運ぶところから始まります。現場を見て、作業の流れや実際の困りごとを肌で感じることが大切です。そうしたやりとりの中で、「実は困りごとがあって…何か方法はない?」と、ご相談をいただくことも多いです。
そこからが、私たち営業の腕の見せ所です。いただいた課題を社内の製造部門や開発部門と共有し、「本当に求められているものは何か」を考えながら製品として形にしていきます。中川製作所には、OEM事業で培った技術力や、小ロット・多品種に対応できる生産体制がある。こうした「お客様や技術者と一緒につくる」提案型の営業スタイルこそが、中川製作所ならではの魅力だと感じています。
―そうした提案が、製品化につながった事例があれば教えてください。
以前ある小売店で、商品の価格を表示する用紙を作成する際に、スタッフの方が毎回カッターナイフでカットしていたことがありました。しかし、手作業には時間がかかり、刃物による怪我のリスクもあります。そこで提案したのが、あらかじめミシン目を入れたプライス用紙です。山折り・谷折りと折り返すだけできれいに切り離せるため、作業時間が短縮されたうえ、スタッフの方の安全面も考慮できるようになりました。お客様から喜びの声をいただいたときは、「提案して良かった」と心から感じましたね。
―Jさんがこのお仕事を通して、特にやりがいを感じるのはどのようなときでしょうか?
私たちの提案や製品によって、お客様の「困った」が解決され、感謝されたときには、本当に嬉しいですね。中川製作所は1958年に設立した歴史ある会社ですが、長年培ってきたものにこだわるだけではなく、常に新しい挑戦を大切にしています。会長からよく言われるのは「先の先を読んで動く」ことの大切さ。この言葉のとおり、お客様や業界の未来を考えて行動する姿勢が社員に根づいているからこそ、やりがいをもって仕事に向き合えています。
また、入社前は「紙の会社」と聞いてもピンとこなかった部分もありましたが、働いてみると、紙は暮らしのあらゆる場面で使われていて、想像以上に身近な存在だと気づきました。自分や家族が利用するコンビニやドラッグストアで、自分が関わった製品を見かけると、「この仕事をしていて良かった」と改めて感じますし、誇らしい気持ちになります。
ワークライフバランスを確保しながら挑戦できる環境
―中川製作所の職場環境や雰囲気について、感じることを教えてください。
ひと言で表すなら、「風通しの良さ」という言葉がぴったりな会社だと思います。たとえば、新しい提案をしたいときや業務で悩んだときでも、部署の垣根を越えて気軽に相談できる雰囲気があります。20年以上のキャリアをもつ熟練技術者から若手のメンバーまで、それぞれの専門性を尊重しながら、協力して物事を前に進める空気があります。
また、社長や会長といった経営層との距離が近いのも特徴です。社長室の扉はいつも開いていて、話しかけやすいオープンな雰囲気があります。その分、意思決定のスピードも早く、会社全体が一体となって進んでいると感じられる職場です。
―育児休業も取得されたと伺いました。その経緯についてもお聞かせいただけますか?
はい、第一子が生まれたタイミングで、1カ月間の育児休業を取得しました。会社に相談した際は、上司も同僚も快く背中を押してくれましたし、業務の引き継ぎも丁寧にサポートしてもらえたので、安心して育児に専念できました。
制度として存在するだけでなく、利用しやすい雰囲気があるのは、働くうえで非常に大きいと感じています。性別に関係なく育児休業に対する理解が社内にはありますし、私の経験が、これから取得を考える方の参考になれば嬉しいです。
―今後のJさんの目標や、お仕事を通じて挑戦したいことを教えてください。
まずは営業としてより多くの製品を提案し、実績を積み重ねることが目標です。数字を上げることで会社への貢献にもつながりますし、自分の成長を実感できると思っています。そして、後輩や周囲から信頼され、頼られる存在を目指していきたいです。
また、紙製品はとても奥が深く、単純な用紙に留まりません。当社のラインナップにも、「紙でこんなことまでできるんだ」と驚かされるような製品がたくさんあります。日々、新しいことを学べる環境のなかで、「おもしろい」と思える製品を企画し、誰かの役に立てたら最高だなと考えています。
―最後に、中川製作所への入社を考えている方々へメッセージをお願いします。
中川製作所は、ワークライフバランスを大切にしながら、前向きに挑戦できる環境が整っている会社です。私自身、転職を経験し、これほどまでに働きやすさとやりがいの両方を感じられる職場は多くないと実感しています。
営業には、発想力や想像力、そしてコミュニケーション力などが必要ですが、一番の原動力になるのは「やってみよう」という気持ちです。やる気さえあれば、きっと仕事は楽しくなるし、自然と学びも広がっていくのではないでしょうか。
もし少しでも興味があれば、まずは現場の社員に話を聞いてみてください。言葉だけでは伝わらない“中川製作所らしさ”を肌で感じられると思います。
ある1日のスケジュール
8:00 | 8:30 - 9:00 | 9:00 - 9:30 | 9:30 - 10:30 | 10:30 - 12:00 | 12:00 - 13:00 | 13:00 - 13:30 | 13:30 - 16:30 | 16:30 - 17:00 | 17:00 - 17:30 | 17:30 |
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2025.6.23 記事作成