ラベルデザインによって、どういうレイアウトを選択すべきか、わかりやすく解説します。下地に色を入れたラベルを作成したい方必見です!
ラベルデザインについて、時々ご質問をいただくのは、印字不可能領域に関する事柄です。
端的に言うと、下地に色を入れたラベルデザインを作成したいが(ラベル全体に枠を入れたラベルデザインを作成したいが)、全面ラベルの場合に、印字が切れてしまうというものです。
この場合には、どうしてもプリンタの印字不可能領域が関わってきてしまいます。
このページでは、ラベルレイアウトとラベルデザインの関係を整理してみます。
知っている方には、よくある、わかりきった話ではありますが、これからラベル用紙を選択し、ラベルのデザインを作成しようとする方にはご参考にしていただけるものと思います。
当社では、独自の「楽貼加工」を施した「はがしやすく、楽に貼れる!」楽貼ラベルに15アイテムをラインナップしています。
商品ページはこちらから⇒
楽貼ラベル 弱粘タイプの商品ページはこちらから⇒
印字不可能領域
ラベルの下地に色は入れずに、また、ラベルの全体に枠を入れずに、白地をそのまま利用する場合には、印字不可能領域をそれほど、意識する必要は無いと思います。
ところが、下地に色を入れたラベルを作成しようとしたり、ラベルの全体に枠を入れようとすると、問題になるのが、印字不可能領域です。
私が使用しているFUJI XEROX DocuPrint C5150dを例に、ネットでおもな仕様と機能を見てみます。
主な機能の用紙サイズの項に、像欠け幅という表現になっています。先端4.0 mm /後端2.0 mm /左右端2.0 mmとなっていますが、これだけ像欠けが発生する、印字不可能領域であるということです。
プリンタメーカーにより表現や幅はそれぞれ違ってくると思います。お使いのプリンタをネットで検索し、印字不可能領域を確認されると良いと思います。
インクジェットプリンタの一部の機器に四辺フチ無し印刷ができる機種があります。これは、A4サイズやL判など写真用紙をフチ無しで印刷する時に使われるもので、画像をやや拡大してプリントします。レイアウト合わせに厳密さが求めらるラベル印刷にはほぼ使えない機能と考えた方が良さそうです。
ラベル印刷においては、印字不可能領域は、考えておかなけれればならい必須項目になります。
四辺から均等になることを考えると、ラベルの四辺から6mm程度ずつは、小さくデザインすることになります。このことは、図などでわかりやすく後述します。
業界標準レイアウトを採用
当社の「楽貼ラベル」は、各メーカーでも標準的に品揃えされている定番の15アイテムをラインナップしています。
各ラベルには、テストプリント用紙のPDFデータをご用意しました。ダウンロードしてA4サイズの用紙にプリントすれば、ラベルレイアウトを印刷したテストプリント用紙を作成できます。
なお、PDFデータをプリントの際は、ページサイズ処理を【実際のサイズ】で印刷してください。【合わせる】になっていると、縮小されて印刷されてしまいますのでご注意ください。
15アイテムのラベルレイアウト
楽貼ラベル 15アイテムのラベルレイアウトです。各ラベルごとに、テストプリント用紙(PDFデータ)、Microsoft Word用テンプレート、Adobe Illustrator用テンプレートをご用意しています。ダウンロードして、ご活用ください。
これらのレイアウトのうち、印字不可能領域が四辺にあるということを念頭に、レイアウトをよく見てください。
薄い緑で表示している箇所が余白です。印字不可能領域が余白に収まれば、ラベルの下地全体に色を入れたラベルやラベル全体に枠を入れたラベルの作成が可能です。
RB11(10面)、RB12(12面)、RB13(12面)、RB19(24面)、RB20(44面)、RB21(65面)、が四辺余白付になります。
一方で前述した全面ラベルとは、余白の無いラベルのことです。RB10、8面などは全面ラベルで印字不可能領域が四辺に出てきます。
RB14、RB17、RB18は、上下に余白があり、左右には、余白がありませんので、左右に印字不可能領域が出てきます。
この印字不可能領域があることを前提に、ラベルを選択し、ラベルのデザインを考える必要があります。
楽貼ラベル弱粘のラベルレイアウト
楽貼ラベル 弱粘もありますので、こちらも掲載しておきます。楽貼ラベル 弱粘6アイテムのラベルレイアウトです。
40面以外は、前項の楽貼ラベル(一般強粘タイプ)のラベルレイアウトと同じです。
各ラベルごとに、テストプリント用紙(PDFデータ)、Microsoft Word用テンプレート、Adobe Illustrator用テンプレートをご用意しています。もちろん、無料でご利用いただけます。ダウンロードして、ご活用ください。
下地全体に色を入れたラベルデザイン
四辺に余白があり、印字不可能領域が余白に収まるRB11(10面)を例に、下地全体に色を入れたラベルデザインを考えてみます。
既にご存知の内容もあると思いますが、ご参考にしていただければと思います。
1面データの考え方
1面のラベルサイズが50.8mm×86.4mm、ベースになる黄色の部分は2mmの塗り足しを入れ、54.8mm×90.4mmのサイズにします。
中面のテキストやデザインなどは、カードの4辺から4mm程度は中に入れます。カードサイズ目いっぱいにはデザインしないことです。
1面のデータは、隣のデータと都合4mmが重なることになります。
レーザープリンターやカラー複合機は、多少、印字がズレます。
それを前提として、塗り足しを入れ、中面のテキストやデザインなどを内側に入れておくことで、多少ズレたとしても、白フチが出たり、文字が切れたりすることがなくなり、キレイに仕上がります。
白フチを額縁の様に使ったラベルデザイン
RB11(10面)、ラベルサイズ50.8mm×86.4mmでは小さいので、RB10(8面)、ラベルサイズ74.25mm×105mmを使いたいといった場合を考えてみます。
図はA4サイズのRB10(8面)で作成したラベルのイメージです。ラベル表面のスリットをわかりやすくするために、線を入れています。
赤で示すのが、印字不可能領域、先端4.0 mm /後端2.0 mm /左右端2.0 mmです。これだけ像欠けが発生するということです。
A4サイズ(210mm×297mm)に、フルに色を入れたデータをプリントすると、赤で示す部分が印刷されないということになります。
この対策のひとつに、ラベルのデザインに、白フチを入れ、額縁の様に使ってしまうという考え方があります。
図のラベルデザインは、四辺から均等になる様に、ラベルの四辺から6mmずつ、小さくデザインしています。
こうすることで、8面全てが同じ様に仕上がります。
白フチを額縁の様に使って、全面ラベルでラベルをデザインする時の一つの考え方だと思います。
後からカッターでカットすることも厭わず、ラベルの下地全体に色を入れたラベルを作成したい場合は、1面(ノーカット)のラベルを使って、塗り足し付、カット位置を表わすトンボ付でデザインし、出力、カットして仕上げる方法もあると思います。
Wordでの宛名ラベル作成について
ラベルの主要な用途として宛名ラベルの作成があります。もし、宛名ラベルの作成をお考えなら、差込機能による宛名ラベルの作成を、サンプルデータを使ったシミュレーションがわかりやすいと思い、以下のページを用意しましたので、ご活用ください。
WordとExcel、差込機能を使った宛名ラベル、宛名シールの作成方法。サンプルデータをダウンロードして、完全マスターしてください。
なお、宛名ラベルではなく、表示ラベルや商品ラベルを作成するなら以下のページが参考になると思います。
ExcelとWordの差し込み文書を活用。表を活用した表示ラベルや商品ラベルの作成方法。
商品ページはこちらから⇒
楽貼ラベル 弱粘タイプの商品ページはこちらから⇒
※Office、WordおよびExcelは、米国Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登録商標です。
この記事の内容について、詳細を知りたい方はお問い合わせください。
受付時間:9:00~17:00 (土日祝日休み)
24時間受付