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ラベルプリンター、シールプリンターでラベル、シールを内製化。業務を劇的に改善するスピードをビデオで実感!

最終更新日:2022年07月12日

カラーラベルプリンターをご存知でしょうか。最近は、スピードアップを図るなどして、高機能化を進め、様々な現場で活用されています。

従来、印刷外注ラベルやプレ印刷ラベルへのモノクロラベルプリンターでの可変情報プリントなどで運用されていたお客様が、カラーラベルプリンターを導入され、業務を大きく改善される事例が増えています。

このページでは、業務用途で活躍しているカラーラベルプリンターをご紹介します。

各社のカラーラベルプリンター

EPSON TM-C7500

最大300mm/秒の圧倒的なスピード。その生産性の高さが、カラーラベルプリンターの活用の幅を広げています。

ビデオの例と同じ幅102mm長さ127mmのカラーラベルを、100枚プリントするのに所要時間は、42.3秒ということになります。このスピードにより、印刷したラベルの在庫は持たず、白紙のラベルを在庫し、必要に応じて、必要な量だけ、可変情報を含めてプリントするという運用が可能になります。


コンパクトタイプなら、TM-C3500

02-kari「そこまでのスピードは必要ないけど、使い勝手の良いラベルプリンターはないの?」という方には、コンパクトなTM-C3500をお奨めします。

最大で、103mm/秒のプリントスピードですので、それほど遅いという印象はありません。

商品ラベルや識別ラベルを、場所を取らずに手軽に作成いただけます。


キヤノン製のカラーラベルプリンター

CANON顔料インク対応モデルのLX-P5500、染料インクモデルならLX-D5500、コンパクトタイプならLX-P1500。キヤノン製のカラーラベルプリンターは、EPSONより古くから発売されており、永い歴史があります。

ここでは細かなスペックなどには触れませんが、当社は、プリンターメーカーを問わず、お客様の用途に合わせて最適なカラーラベルプリンターとラベル用紙をご提案いたしまします。

ラベル用紙のカスタマイズも、当社の最も得意とする分野です。お客様の業務をよく理解した上で、プリンター&サプライで業務改善につながるベストソリューションを提案いたします。


ラベル印刷方式の比較

ラベルを使用されているとして、その運用方法は大きく分けて、以下の5つのパターンに大別できると思います。

印刷外注ラベル、印刷外注ラベル+モノクロプリント、プレ印刷+モノクロプリント、モノクロプリント、カラープリントの5つの方式があり、視認性や可変情報プリントの必要性、即時性(リードタイムの短さ)、在庫管理の簡便さで、〇、△、×で評価してみました。

ラベル印刷方式の比較 運用イメージ 視認性 可変情報
プリント
即時性
(リードタイムの短さ)
簡便さ 特徴
印刷外注ラベル 表組01 × × × ラベルを外注し、カラー印刷しているパターン。視認性は高いものの、可変情報のプリントはできず、発注から納品までのリードタイムは長い。
種類が数十から数百におよぶ場合、在庫管理は大変になる。必要数が足りないといった状況が発生したり、大量印刷で不良在庫化してしまうパターンも多い。
同一デザインで1万以上の大量ロットで作成する場合はコストメリットがでてくる。
印刷外注ラベル
+
モノクロ
プリント
表組02 × × 食品などでは、印刷外注ラベルにプラスして、原材料や賞味期限、製造日などの可変情報をモノクロプリンタで印刷し、2枚貼付しているケースなどがある。可変情報プリントはモノクロのため△。
印刷外注ラベルの特徴とモノクロプリントの特徴を併せ持つことになる。
プレ印刷
+
モノクロ
プリント
表組03 × × プレ印刷で、視認性をよくするための色分けをしたり、デザイン性を高めたりした上で、モノクロプリントで可変情報などをプリントするパターン。可変情報プリントはモノクロのため△。
プレ印刷には、リードタイムがかかる。
種類が数十から数百におよぶ場合、在庫管理は大変になる。必要数が足りないといった状況が発生したり、大量印刷で不良在庫化してしまうパターンもある。
用紙の付け替えの手間もかかる。
モノクロ
プリント
表組04 × モノクロで可変情報をプリントするパターン。モノクロのため、視認性は良くない。
データを変更すれば内容を変えることができ、即時性は高い。使用するラベル用紙が絞られるのであれば在庫管理も簡便になる。
モノクロの為、単独で、識別ラベルや商品ラベルとして使用されるケースは少ない。
カラー
プリント
表組05 カラーのデータを作成し、必要に応じて、必要なだけ、可変情報を含めてプリントするパターン。データなどの変更に強く、即時性は高い。
使用するラベル用紙も絞りやすく、在庫管理も簡便。用紙の付け替えの手間も最小限に抑えられる。
小ロット、多品種のラベル印刷に最適である。一方で、プリンターのスピードアップやラベル用紙の大容量化により、大量作成のパターンにも対応できるようになってきている。
紹介しているラベルプリンターはこの方式で用いられている。

 


印刷外注ラベルとカラープリントの比較

印刷外注ラベルは、従来から永く続いている方式です。同一デザインで1万枚程度のロットがまとまる場合は、コストメリットが出てきます。一方で、ラベルの種類が多い場合は、在庫管理が大変になります。中には、在庫管理が行き届かず、ラベルの必要数が足りなくなって、ラベルをカラーコピーし、手作業でカットして間に合わせているような事例をお聞きしたりします。また、ロットをまとめるために大量発注になりがちで、ラベルが不良在庫化するケースも結構あるともお聞きします。
可変情報をプリントする必要がある場合は、モノクロプリンターとの組み合わせでの対応になります。

制作には、印刷会社との打合せからスタートし、納期は1週間~10日間程度はどうしても必要になります。急なデザイン変更や、内容の変更にもどうしてもリードタイムが必要になります。

カラープリンターなら、必要なサイズの白紙のラベルを在庫として用意しておき、パソコンでラベルをデザイン、情報内容を整理しておけば、可変情報などを含め、必要な数量を、即時にプリントできます。

 

プレ印刷+モノクロプリントとカラープリントの比較

原材料や賞味期限、製造日、バーコードなどの可変情報プリントが必要で、視認性を良くしたり、デザイン性を高める必要がある場合に、よく、取られている方式が、プレ印刷+モノクロプリントです。

この方式からカラープリントへ移行されるお客様が多いのですが、やはり、ラベルの種類の多さが大きな要因になります。例えば、ラベルサイズは4種類、プレ印刷を入れ100種類のラベルに、製造日や賞味期限、バーコードなどの可変情報をモノクロプリントされているような場合、100種類のラベルの在庫管理は大変なスペースと作業を要します。また、プリンターへのラベルの付け替えも大変ですし、違う色のラベルに、違う情報をプリントしてしまったというようなミスプリントも発生してしまいます。

カラープリントなら、4種類のサイズ違いの白紙ラベルを在庫し、100種類のプレ印刷情報と可変情報を合わせたデータを用意し、必要なデータを呼び出してプリントすることになります。

 

GHSラベルと商品ラベル作成用の導入事例

最近のカラーラベルプリンターの導入事例や引き合いとして目立つのは、GHS対応ラベルや商品ラベルを作成することを目的とするものです。

 GHSとは、(The Globally Harmonized System of Classification and Labelling of Chemicals)の頭文字をとった、化学品の分類および表示に関する化学品の危険有害性毎に分類基準およびラベルや安全データシートの内容を調和させ、世界的に統一されたルールとして提供する世界調和システムのことです。

日本では、労働安全衛生法の改正によって、2006年12月に施行されています。

当初は、ラベルに使用される絵表示やマークの色に指定が無く、黒で印刷したラベルが使用されていました。2012年3月25日に制定されたJIS Z 7253:2012によって、GHSラベルの絵文字は『赤い枠と黒色のシンボル』で表記されることになりました。

暫定措置として、旧JIS(JIS Z 7251:2010)にしたがって「黒色の枠とシンボル」でラベルを作成しても良いことになっていますが、この暫定措置期間が終了するのが、2016年12月31日です。

それまでに対応する必要があり、これがキッカケになって、カラーラベルプリンターの導入が進んでいます。

 

化学薬品などを製造するメーカー様では、製造ラインに、TM-C3500を1台ずつ設備し、GHSラベルをオンデマンドプリントされています。

以前は、約500種類の印刷外注ラベル使用、その在庫管理は非常に大変だったそうです。不良在庫化するケースも多々あったとのこと。

04-kari新規でラベルを作成する場合は、印刷会社との打合せからスタートし、どんなに急いでも1週間~10日ほどかかっていたそうです。現在は、デザイン変更、データ変更なども即時に対応可能になっています。

 

インクメーカー様では、GHSラベルのオンデマンドプリント用に、高速のTM-C7500を複数台導入されました。プリンターには、自動巻き取り装置を設置し、集中的にプリントし、その後、場所を変え、貼付作業をされています。

製造ラインによって、製造ライン毎にプリンターを用意したり、集中的にプリントする方法をとられたり、運用方法は様々です。

 

次に商品ラベル作成用の事例です。

食品香料メーカー様では、商品ラベル作成用に、TM-C7500を複数台を導入されました。

この事例は、プレ印刷+モノクロプリントの典型的なパターンです。それはまで、8種類の大きさのラベルに、5色の色分けされたロゴマークをプレ印刷、都合40種類のプレ印刷ロール紙を在庫され、商品名や原材料、バーコードや賞味期限、ロットナンバーなどをモノクロラベルプリンターでプリントされ、商品に貼付されていました。

これを、ラベルサイズを4種類に絞り込み、白紙ロールを用意、5色のロゴマークとモノクロ情報、可変情報を整備し、TM-C7500で一気にプリントされています。

従来は、40種類のプレ印刷ラベルを在庫し、プリント時にはその都度プレ印刷ロール紙を交換する必要がありましたが、作業効率が大幅に上がり、ミスも減ったとの評価をいただいています。また、情報内容の変更などにも、自社で即時対応できる点も評価されています。

実際の利用場面

基本 CMYKカラーラベルプリンターを使用することで、以下のような様々なメリットがあります。

  • カラー化により、視認性が高く、注意喚起に効果的
  • 仕分け作業の効率化に役立つ
  • ミス防止につながる
  • 箱の中身をカラー写真情報として表示するなど、わかりやすくなる
  • 写真やイラストなどを使用してデザイン性を高めることができる
  • 画像および罫線などのデザイン情報、テキスト情報と可変情報を含め、一気にプリントできる…など

カラーラベルプリンターがどのような分野で活用されているか、具体的な事例を挙げてみます。

製造業では、識別ラベル、現品票、部品現品票、カンバンタグ、GHSラベル、試薬ラベル、作業指示ラベル、各種識別ラベル…など。

医療現場では、検体ラベル、血液パックラベル、試験管ラベル、注射ラベル、リストバンド、食札、SPD(物品管理)ラベル、薬袋ラベル、お薬手帳ラベル…など。

小売業、食品製造では、商品ラベル、農産物・加工品ラベル、生産者ラベル、産地表示ラベル、食品表示ラベル、賞味・消費期限ラベル、POP、棚札…など。

物流面では、送り状ラベル、発送ラベル、物流ラベル、配送ラベル、航空貨物ラベル…など。

カラーラベルプリンターの活用方法は様々です。

現在のラベル作成方法に課題をお持ちの方、ラベル作成のカラーオンデマンド化に関心をお持ちの方、お気軽に、ご相談ください。

 

さらに、こんな使い方も

05-kari食品スーパーなどの惣菜売場。惣菜には、モノクロプリンターでプリントされる計量ラベル、原材料表示ラベルのほかに、惣菜用ミニラベルとでも言えそうな印刷シールが貼ってあります。中には、MDラベル、MDシールなどと呼ばれることもあるようです。

ほとんどのケースが、印刷されたシールを在庫して、貼付されていますが、種類が多く、在庫管理が大変だそうです。必要とする量を切らしていたり、作成には1週間~10日程度のリードタイムが必要だったり、使われなくなった不良在庫が大量に残っていたり…現場には様々なご苦労がおありとお聞きします。

今回ご紹介しているTM-C3500と、型抜きされた丸ラベルや楕円ラベル、小さ目のダイカットラベル、全面ラベルをオートカットして長方形のラベルとするなど、ラベルロール紙をうまく組み合わせて、オンデマンドプリントするという使い方はいかがでしょうか。

サンプルは、ジャストシステム社のチラシ販促物作成ソフト「ラベルマイティ POP in Shop(ポッピンショップ)」で作成してみました。POP用で使用できるテンプレートやフォントも豊富用意されており、内製化するには大変便利だと思います。

 

※「ラベルマイティ POP in Shop(ポッピンショップ)」は株式会社ジャストシステムの登録商標です。

 

 

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